建日向日豊久士比泥別の謎②

 この「神に関する古語の研究」は平成12年の本である。高揚感のある古色蒼然とした文章を浅学の身で解説などとかいてしまったが、文体は昭和12年とか大正12年の間違いではとも思えるほど古めかしい。
著者 林兼明 略歴

 明治31年4月、大分県宇佐郡安心院(アジム) 町で、宇佐八幡宮の旧社家の長男として生まれる。国学への志を立て、青年に至る迄に記紀万葉の古典を読破し、独学で古語の言霊語源を科学的に探求し、生涯に2 万枚の論稿を書き上げる。その視野は世界的立場で、研究は哲学的意味の解明を重視した学風であった。又、日本人の生命観と世界観を哲学的に揚棄し、「生命史観」として樹立した。

 戦前の神道系の学者は、民族高揚をもとめるあまり、極論に走るオカルトっぽい人もおおいが、この人もおそらく異端オカルト扱いなのだろう。

建日向日豊久士比泥別

肥国は日の国でそこから

建て別けたのが
日向→日向国
日 →熊曽国
豊 →豊国
久士→筑紫国
比泥別 → 日根別→日の根本→日の本となる国号は、より始まったと。
 阿蘇馬門石の石棺が畿内の古墳より見つかるという話にも符合する。

 ではなぜ、国づくりは淡路→四国→九州であったのか?
淡路は阿波路ではないのか?謎は深まるばかりである。


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