阿波の神社 一ノ宮と総社メモ

 徳島に来て神社を回るうちに混乱したのは、一ノ宮はどれか?ということである。一ノ宮とは社格の高い神社ということで、それらしい候補がたくさんある。ウィキペディアの一宮の項を見ると4つも候補が載っているのは、日本でもここ阿波だけである。。

 神山の「上一宮大粟神社」、国府の「八倉比売神社」、上八万の「一宮神社」は論社であり、いずれも大宜都比売を主祭神とする。

 大麻山の「大麻比古神社」オオアサハンも、忌部氏由来の古い神社であるが、細川氏の庇護の下に室町時代から近世にかけて一ノ宮として信仰されるようになった。
主祭神は猿田彦神でいまでも境内で猿を見かけることがある。
四国八十八ヶ所巡りの一番札所の霊山寺はこの神社を管理するお寺として、平安時代に立てられた。
余談になるが、市内富田にある「大麻比古神社」は江戸期の創建で、オオマヒコと発音し、直接の関係はないとされている。

 四国一ノ宮とされる明神大社の忌部神社は、貞光山川二軒屋にそれぞれ存在する。

 総社はやはり国府町に二つある。観音寺「八幡総社両神社」と府中「大御和神社」。

 さらに阿波神社というのが大麻山の南東にある。これは後鳥羽上皇の皇子である土御門天皇が自ら遷座された後、崩御された地を祭っての昭和になっての命名である。

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