キツネの「粉もん」


「ぞうの目 徳島」の画像検索結果徳島には、関西文化圏らしく、小麦粉を焼いて食わせる零細形態「粉もの屋」(こなもんや)がたくさんある。ちなみに高校生男子くらいになると、「セルフうどん」にグレードアップ?する。自宅においても、粉ものを家族で食べる日は「主婦の安息日」として認知されている。どちらにせよ、デイリーに小麦粉とカツオブシを食うわけだから、自宅があればそれ以上のコストパフォーマンスは望みにくいが、時間がなかったり、お母さんがいなかったりの子供は(一部のおっさんも含めて)、近所のおばちゃんがまとめて面倒をみる。これが「粉もん屋」の発祥である。だから「ここはASEANか?」というくらい安い。300円ほどで腹いっぱいになる。



全国チェーンもあるが、「お好み焼き」もいわゆるジャンクフードで、ドライブインとか学校近くの簡易なお店で、たこ焼きや焼きそばなどと一緒に、ドライバーや小中高生の子供を相手に、小麦粉、キャベツ、肉、鉄板と少々の調味料などがあれば料理が可能なので、小さいキッチンで少人数で少ない元資ではじめられる。つまり安い材料、安い設備、安い人件費、安い家賃なので安くおなかを満たせる。「おこづかい」をターゲットに十分に経営ができる。
「お好み焼き ポンポコリン」の画像検索結果

ちなみに「粉もん屋」は夜は「やってない」し、駐車場もない、ベンチがあればいいほうで、エアコンは扇風機、でかい看板も、ノボリの類も、もちろんWeb広告も、クーポンもない、店員のへんな挨拶もない。お客様センターもないし、スーパーバイザーもいない、流通センターも営業も総務も経理も税務も庶務もIR窓口も新規事業部もない、テレビ広告なんてあるわけない。だって所詮「粉もん」なのだから必要ない。

 不要な付加価値にだまされてるのは大人だけなのだ。いや正確に言うとそんなものにだまされるように子供達は都合のよい価値観をしこまれていく。全国チェーンのお好み焼き屋にならぶ黒いミニバンはこの宗教の信者の集会だ。小麦粉とカツオブシを食うのに、なぜ自分達よりいい暮らしをしている東京のテレビ屋とか証券会社に払うみかじめ料込みで払おうとするのか?税金ではないのに?
この深層はやはり目の前の「人」にたいする不信があるとおもう。テレビの言うことと、近所のおばちゃんのどっちを信用するか、どっちが信用できるかという選択になるし、その選択が後世に残す社会を決定付ける。

 さて四国には古来狐がいないという。古来狐も狸もたくさんいたが、より狡猾にして陰険な狐を嫌って四国から狐を追放し、その代わりにいたずら気はあるけど、おっとりして正直な親しみのある狸を可愛がって布教に利用したという。弘法大師は追い出した狐に「鉄の橋を使ってなら帰ってきてもよい」と言ったという伝説もある。これは先に半島経由で仏教をもってきた釣り目のツングース系渡来人を追い出して、垂れ目の南方中国系、雲南系の渡来人を利用して、本場直伝仏教の布教をおこなったということか。少なくともY-DNA分析はそう語るし、正直な徳島人にはたぬき顔が多い。
キツネ顔

 タヌキ顔


本物の狐も少数ながら生息していたらしいが、弘法大師の預言どおりに、鉄の橋を使って帰ってきたのか、いまやキツネは住職として札所に入り込んでいたり、札を無許可で四国中に貼ってるのもいるらしい。案外「阿波おどり」を踊らせてみると正体をみせるかも。もし上手に踊れるなら、狸でも狐でも「粉もん」ぐらいはオゴッてもらえるはずだ。あっ、でも「狸のふり屋」はポンポコ値が張るので注意。

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