B級を作り出す”パクり”

日本の職場では、「仕事は教えてもらおうなどとおもうな」「盗んで覚えろ」とよく言われる。見よう見まねで模倣するということが、まず第一の先人、そして所属する社会への尊敬の念の表現であり、参加資格でさえある。”常識的には”、最初は意味不明な模倣を繰り返すうちに、その元形の背景、意味、歴史、効果などをとらえ、臨機応変に自分なりのオリジナルを加えていける。そうして、それぞれの社会や関係、業界などですこしづつまた原型を進化させることが出来る。これは模倣することで、原型を深く理解する行為であり、そのためには、受身でなく、つねに敏感に周囲の行動を分析しつづけろということを、「盗んで覚えろ」という表現になる。「盗む」という行為が当たり前に禁忌であるからこそ、性善説が成り立つ社会でのみ、成り立つ表現であり、本当に盗んでしまうのはやはりどこからどう捉えても反社会的な行為である。
 さて”パクり”がいけないのは、独創性をもった人物の評価を歪めてしまうことが、社会の損失になるからである。独創性をもって新しい発見発明を成し遂げることで後世社会に貢献していく個人や組織を正当に評価していくことが、社会や文明を健全に発展させる唯一の方法である。そのような独創性にて社会貢献できるということは、正しい現実認識にて、秀でた才能を生かし、努力をおこなった賜物であろう。そのような個人、組織を評価することで、さらに同質の活動を加速すること、また後進の目標とすることができる。
発達した日本社会では至極当たり前の不文律であろうことが、国際社会では通用しない、狡賢さを否定せず罰則で制御して、なんとかここまでやってきた「英米」、衆愚政策でモラル崩壊した阿Qの国「中国」、またも搾取、虐待の歴史を繰り返し精神衰弱の朝鮮半島の国々、これらの国では基本的にバレなければパクりは容認される。もちろん、これに影響をうけた日本でも同じ状況である。いまでは中国や韓国のパクリが注目されているけれども、韓国の場合は、当初、国民性を勘違いして親切に接して勘違いを助長させ、増長させてしまった責任は日本にもある。そのおかげで、中国に対する構えはある程度できてきたことは幸いだったのかもしれない。
ジャングル大帝からの剽窃を認めないライオン・キングにだまされた90年代の子供は気の毒だけど、きっと現場のアーティストには手塚治虫への尊厳があるだろう。同じく洋楽をパクリまくってすっごいセールスを記録したB'zにもオリジナルへの尊厳はあるだろう、しかし、LedZeppelinより、B'zのほうがよいと主張するファンの登場は、法律まで剽窃してきた隣国の衆愚政策?の末路を見るようで痛ましく感じてしまう。

そこでB級ロックの原点と剽窃アーティストの悲痛な歌詩を紹介しよう。


確信犯の意味深な歌詞解説:解説っ込み付き
タイトル「Bad Communication」 by B'z
「お行儀の悪いご挨拶」
 ※下線は実際の歌詞です、(某所から剽窃)

Crazy in my mind ときどき感じてる
 (丸パクという)狂った行為にどきどきしているよ。
Kissは交わしたけど 名前も知らない
 kissの曲は聴いたことあるけど、Zeppelinなんて聞いたこともない。
 ※実際にアメリカのバンドからフレーズを借りていると発言
  ※でもZeppは英国のバンドです。
Is it love? それとも
 これはZeppが好きだからやるの?それとも金のため?
 ※共犯者Iが主犯Mに反抗動機を問います。
( Wow )I don't know wow wow wow wow wow wow
 もうしらねーよーおいおい。と

いつでも Makin'love 君じゃなくても
 いつでもパクッた、Zeppに限らずとも
真っ赤なバラの花びらで 直立不動 nights
 まっすぐおいしいところだけ夜中にパクればいいのよ。
 ※原曲の詩はもう少し暗喩で上品なのに、貧ボキャ下品な。
That's all それでいい
 それ全部白状するよ、それでいいでしょ?
 ※開き直りMAX。
( Wow )I say wow wow wow wow wow wow wow
 言ったもん勝ちだもんねー!

欲しがってる どこかで
 ヒットしたいのよ、いつか!
一瞬だけの 快感を
 一発屋でもいいから
深入りしないで 続けられる Don't you think so?
 一回だけのパクリで売れてしまえば、こっちのもん、そう思うだろ?
Hey,Hey Give me your body,no no それだけでいい
 ささ、その曲頂戴、歌詞もタイトルもいらない、このリフとメロディだけ頂戴。
ホンネ押し殺して 夜が明けるまで
 本当のことは隠して置こう、ほとぼり冷めるまで。
Hey,Hey ワカラナイ any more 君のこと
 ヘイヘイ、シリマセーン!これ以上Zeppのこと
イミシンな言葉で カクシンにせまらないで
 この懺悔の言葉を汲み取って、核心にあるパクリのことは見逃してね。
Hey,Hey Speak up We need
 必要だったといっちゃてるでしょ。
wow wow wow wow wow wow wow
Bad communication
 お行儀のわるいご挨拶で

去年の女のBad news TVで楽しんでる
 過去のスターの凋落をワイドショーで見て喜んでる
そんな冷たい自由に やさしく飼いならされていたい
 そんな気まぐれなリスナーにでもいいから売れたいんだよ
Is it free? Is it happy?
 それが自由か?それで幸せか?
( Wow )I don't know wow wow wowwowwowwow( Oh yeah )
 おいらはしらねーよっと!
 
他人にリズム合わせて もっと利口に生きれば
 ※これからそうやって生きていくんですよ、あなたたちは。
血も流れない ウワベの順風満帆days
 ※わかっててやらされてる?I君かわいそー!
It's alright,are you alright?
 ※いいわきゃないだろ。
( Wow )I don't know wow wow wow wow wow wow

そう 逃げてる
いつかそれを 失うのが怖くて
かけがえのないものを作ることから逃げ出してる
 ※確信犯の告白

Hey,Hey Give me your body,no no それだけでいい
ホンネ押し殺して 夜が明けるまで
Hey,Hey ワカラナイ any more 君のこと
イミシンな言葉で カクシンにせまらないで
Hey,Hey Give me your body,no no それだけでいい
Kissで唇を Shut it up! 触れないで
Hey,Hey ワカラナイ any more 僕のこと
wow wow wow wow wow wow wow
Bad communication

Bad communication, bad, bad, bad, bad, bad

Well......... I really don't know how to say, but I guess I love you.

曖昧なウワサで 煙に巻かれそうだから
狂ったように抱きあえる体が欲しいだけ
Give me your guitar(キ・ミ・は・ギ・タ・ー),yeah alright
We say wow wow wow wow wow wow wow

そう 逃げてる
いつかそれを 失うのが怖くて
かけがえのないものを作ることから逃げ出してる

※ Repeat

( Hey! I'm gonna get close to you, honey! Yeah!
Speak up! I need your baby so bad. so bad , so bad, dig it!
We need! Hey, Hey
wow wow wow wow wow wow wow
Bad communication                        )

後半は「解説っ込み」の必要もないと感じたので略した。しかし言い訳と告白に満ちている分、痛々しい。バンド名からしてB'zなんだから、「パクリでも楽しんでくれよ」くらいの感じだったと信じたいが、大ヒットは信者を産み、あらゆる宗教と同じように、信者が教義を劣化させる。
ジミーペイジの耳にも、言い訳とも謝罪ともとれない歌詞とともに伝わり、最初は爆笑ネタだっただろうが、セールスの数字を聞くと早速90年にベストアルバムを出す、さらにベストオブベストの2枚組に決して有名ではなかった原曲を挿入するなど、便乗&意地悪なところを見せ付け対抗する。B'zによって再評価された部分もあるが、Zepp信者にとっては、B'z本人の信心の薄さが気に入らないが、B'z信者と論争が白熱しないのは、やはり作品の品質がすべてということであろう。そんなB'zでもアッカンベー軍団より「音楽性」という土壌で語られる分、かなりマシな気がする。

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