朝鮮半島の再編

「休戦中」の朝鮮戦争再開の機運がある。現状ではまだブラフの掛け合いであるが、いうまでもなくこれは容易に戦闘行為に発展しうる。事態が進行する前に半島での戦争についてまとめておこう。

・戦闘と事後
実際の戦闘については、米軍の戦力が圧倒的であり、間接的な仮想敵である中国人民軍や、統制下の韓国軍の存在さえ不確定要素になりえない、つまり「核の使用」くらいしか不確定要素はないと思われるが、実際はどうなのだろう?
矮小な地形での陸上戦闘では米軍は決して強くないとおもうのだが。。
また核については、使用の有無および迎撃の成否の確率などは、まったくわからない。
一方体制転覆(斬首?)後の統治についても同様ではあるが、こちらは考察が可能である。

・中国vs米国
前回の主な戦力を担った両国が今回も主役となるだろう。米国にとっては、北朝鮮関連は即ち中国との問題であり、中国にとっては、韓国(THHAD)問題は「米国」との関係に直結する。

・ロシアと日本
さらにここに、日本とロシアが入る。ロシアは北朝鮮を立ち上げ、中国を後援者にしたソ連の後継国家であり、全世界で唯一アメリカに対抗できる軍事力をもった国である。
日本は、盟主アメリカの傘下であり、朝鮮半島の旧宗主国でもあるし、中国との立地的な関係により、戦争の結果にもっとも大きな影響を受ける国であろう。

・朝鮮両国
独裁国家北朝鮮は中国の管理下を離れ、国連及びその盟主であるアメリカに無謀な恫喝を続けている。水爆実験も成功させ、そろそろ放置できなくなって、今に至る。
これに対して、盟下に建国された韓国は今回は「空気」?である。米からは無政府状態の扱い、日本と中国からは裏切り国家、北朝鮮からは米国の傀儡であるとの扱い。軍隊の状態だけでいえば、米軍の統制下にいるので傀儡であり、政権の意向は無意味であろうが。。
無政府状態衆愚政治に陥り、度重なる欺瞞、詭弁、背信により国際的な信用を失墜し、統一の旗手として担ぐには疑問が残る。

・武断派大統領トランプ
トランプ政権の中核には、米軍関係者が多く、武断的な政策により国益を確保するのは自明の理であろうか。いずれにせよカギを握るのは、この米軍の軍事行動で、事後に韓国をどう使って中国との関係を形成するか、戦闘行為に中国を誘い込み、さらに日本とできれば台湾を巻き込んでの中国の再編の主導権を握れれば、米国としては満点であろう。

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